塚本一也の政策
つくばエクスプレス(以下TX)が開通して13年が経過しました。この鉄道は私たちの生活に恩恵をもたらしてくれたことは言うまでもありません。私が生まれた昭和40年代の旧筑波郡はまさに寒村でしたが、研究機関とともに新たな人の流入があり、万博が開催され、最新の高速鉄道が敷かれ、三段跳びで都市化が進みました。
今や全国に誇れる「住みやすいまち」という評価を受け、順風満帆に成長を遂げているかに見えるつくば市ですが、心配ごとがないわけではありません。例えば科学技術特区の目玉であるロボット産業の技術研究開発はつくばで育つものの、産業の中核にはなれない。また、最先端のがん治療方法=ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)も、中性子線を発射する機械の鋳造技術は国際的にも高いレベルにあり、一大産業発展する可能性を含んでいますが、今のつくば市には、この技術を産業として定着させられる機運が感じられません。
TXについては長く訴えてきたことがようやく認知され、茨城空港への延伸を促す期成同盟会が発足し、鉄道計画の基本である「都市間を繋ぎ結ぶ」ということに動きが出てきました。「常磐線のバイパス」という本来の目的を適え、鉄道としての完成形に一歩を踏み出し、県都水戸と県南主要都市、そして都心が一直線上に並ぶ可能性が見えてまいりました。
つくば市・茨城県の将来像を描くならば、まず科学技術産業がつくば市の基幹産業として定着する環境の整備が重要です。そのためにはつくば市と茨城県をさらに成長させう唯一無二の起爆剤であるTXを北へ伸ばし、南は秋葉原よりもさらに向こうのターミナル駅へ直結し、新幹線を有する群馬・栃木に劣らない交通の利便性を追求しなければなりません。
私は都市計画と交通のエキスパートとして、最強のまちと地域を創造することに人生を賭して邁進してまいります。皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。